2012年3月21日水曜日

2・11反「紀元節」行動 行動報告

3・11の震災から一年。「日本」という文字の露出度は凄まじかった。「絆によって一つになること」が最大の美徳のように演出された状況下、私たちはいい知れぬ「危機」を感じつつ「2・11反『紀元節』行動」を行った。震災でいろいろなことが変わったが、この一年で反原発のデモが盛んに行われるようになったこともその一つである。しかし、ここでも「右も左もなく一つになって」という言葉が飛び交っている。さらに「警察は親切な態度で、デモをやらせてくれた」という奇妙な倒錯さえ生じている。デモは私たちの権利である。戦後日本国家の行き着いた先が今回の原発事故だと言えよう。その「戦後天皇制国家」のありように疑問を呈する行動に対して、警察による弾圧は「醜聞」としかいいようがない状態だ。今回、私たちは警察に対し公開質問状を提出した(掲載資料)。幹線道路の一車線を通行止めにして右翼に指定席を与え「右翼対左翼」のような構図を作りだし、「ふつうの人々」とは異なる者たちとして私たちを演出する。反天皇制を唱える者たちは危険な人々というように権力は操作するのだ。震災の悲劇の陰で右傾化が加速する中、今年の2・11反「紀元節」行動の意味は大きい。これほどひどい状況の中で、私たちは正当な行動を貫徹した。本当に考えるべきことを共に問題化し思考する。そのことによってその本質が私たちの目に見える形となって表れてくる。今回の集会での四人の方々の発言はそういう充実したものであったと思う。
会場問題の深刻さは増している。行政関連施設はすべてシャットアウト。「最後は神頼みか」と笑えないジョークが出るほどに。今回の会場である日本キリスト教会館には脅迫電話が入ったことを最後に報告しておきたい。参加者80名。
(桃色鰐)